2009北海道ツー9 さようなら北海道 [2009年夏 北海道ツー]
今日が道内最終日。夕方から雨予報なので、早めに苫小牧に着くようにルートを選定して出発。
朝里からK1で定山渓を抜けて羊蹄山の南へ・・・と思ったら、なんと通行止め。仕方なく通勤時間と重なって混雑する札幌市内へ向かい、R453で支笏湖へ。
滝野霊園のモアイ像をチラ見してからR276をつないで支笏湖を半周した。
今日も暑い・・・。
京極の湧水をペットボトルに汲んでから、今回行きたかった望羊の丘へ。看板もなく適当に道道の終点から林道を走ると、パッと目の前が開けた。
誰もいない畑の中の一本道から、羊蹄山が裾野まできれいに見える。ここでしばらくのんびりしたかったのだけど、朝札幌を通過するのでえらく時間を食ってしまったので先を急ごう。できたら室蘭でカレーラーメン食べたいし。
K97~K230~R230で洞爺湖の南側へ。2000年に噴火して大災害となったところなんだけど、西山火口群という場所で見学コースが整備されているのだ。
こんなのは、序の口。
ただただ、すごかった。
火山がなければ温泉もなかったわけで、一概に「大変な場所だ」の一言で片付けるわけにはいかないのだけれど、こんな小さな火口(すぐそばで見られる。ほんと小さい)からの噴火がこれほどの災害をもたらすとは。。。
ちょっと見物するだけのつもりが、1時間以上歩き回ってしまった。こりゃ室蘭は無理だな。
昭和新山の横を通ってさらに南へ。長和の18きっぷポスター撮影地もパス。まあここは噴火湾越しに八雲方面が見えないと意味ないのでいいか。南の方は雲が出てしまっていたので。
伊達ICから道央自動車道でいっきに苫小牧。高速降りた辺りからポツポツ降ってきたけど、カッパ着るほどではないうちに港へ到着した。
あー今年も終わっちゃったなという感じ。
台風が近づいていたので、定刻に出港はするものの到着が大幅に遅れる見通しと言われる。大きい船なので荒れていても航海はできるけど、着岸ができないのだ。過去には20時間遅れで到着とか、あるらしい・・・。
まあ結局のところ、台風が逸れたか弱まっただかして、揺れもほとんどなく快適だった。大洗着は予定より大幅に「早く」なって、定刻の1時間半前に到着だとか(笑)
台風一過?の大洗に到着。
高速で自宅までのラストスパートはキノボリで!
と思ったらいきなり出鼻をくじかれた。大洗ICでETCゲート開かず。高速のチケットなんて久々に手にした。証明書をもらえばETCカード手渡しで割引が有効なんだけど、取り出すには面倒くさい場所なのでorz
その後首都高ではちゃんと開いたので、まあたまたまだったのでしょう。C2が小菅~江北あたりまで混雑していたけど、あとは順調。途中のSAで遅めの昼飯を取りつつ3時間ちょいで無事に帰宅。今回も無事故無違反無コケ。よい旅でした♪
次回の課題
- 晴れの宗谷丘陵を見るまで帰らん!
- SIGMAの10-20mmレンズ欲しい~。
- 荷物を全部積んで林道はつらいので、キャンプ場滞在型で。
- 撮影のために時刻表持参でw
2009北海道ツー8 丘を越え行こうよ [2009年夏 北海道ツー]
白金のキャンプ場を出発して、置杵牛川のそばを通る広域農道を走る。晴れ。そして夏雲も浮いている。美瑛で写真撮るのにこれ以上の条件はないって感じだ。
まずは、北海道に上陸して2日目の夕方に道の駅にいた、とほ宿のヒトに連れて行ってもらった場所へもう一度行ってみた。GPSにポイント登録しておいてよかった。
この周辺、かなり気に入った。パッチワークの丘や美馬牛周辺のように何かポイントになるようなものがあるわけじゃないけど、とにかく車もいなければ人もいない。美瑛はすっかりメジャーになって、狭い道に観光バスが大挙して押しかけるようになったけど、昔はこんな感じだったんだろうな。
ポテトの丘YHに泊まったときにもらった、観光案内所でもらえるマップよりもっと使えるお勧めスポット入り地図をタンクバッグの上につっこんでパッチワークの丘へ。走っちゃいけない農道に注意しながら、観光バスや車を尻目に誰もいない細道をブラブラ。
レンタルのママチャリで走っている人もちらほら。でも丘ってくらいだからね、相当つらいと思う。かくいう私も昔、富良野でチャリ借りて麓郷へ向かったもののあえなく途中で撤退したことが・・・。
下の写真は、カルビーの農場横の道。じゃがポックルの原料になっているジャガイモは、ここか!?
わざわざ戻ってきてよかった。こんなに晴れた美瑛は6年ぶりだ。
夏の美瑛は今回で満足したので、機会があったら冬の美瑛でクロスカントリースキーとかやってみたいなぁ。乗ってみたい寝台列車と合わせて、今度の冬に計画してみよう。
なんて思いをめぐらせたのは、あまりに暑かったから。停まって写真撮ってると、汗が滴り落ちてくる。
ケンメリの木、中に入るの有料だったので今まで倦厭していたんだけど、クリームソーダ買ったら無料で入れた。人いっぱい。宿泊施設になってるなんて知らなかった。
美馬牛へ移動して、カムリの踏み切りへ。昔トヨタカムリのCMに使われたらしい。CM自体にまったく記憶ないし、Youtubeで検索しても見つからなかったんだけど、結構有名みたいで車が数台停まって写真撮っていた。
この後は富良野からK135-R452で夕張へ。
昼飯にメロンとトウモロコシってのもどうよ?と思ったけど、美味いからいいの。メロンは1/4カットをもうひとつ食ってしまった。
積丹の夕日を目指して走ったけど、暑さでダレてしまって小樽まで行って断念。グリーンホテルの駐車場はあいかわらずバイクでいっぱいだった。明日はいよいよ道内最終日。
2009北海道ツー7 そして再び美瑛へと [2009年夏 北海道ツー]
帯広の少し北にある、牧場入口の白樺並木。今朝も例のごとく朝はもやがすごかった。
朝の時点で、迷っていることが。
予定通り函館から東北を自走して帰るべく西へ向かうか。それともせっかく日中の晴天が続くので、なるべく長く道内に滞在するか。
迷いつつも、とりあえず西へとR274で日勝峠を越えて日高の道の駅。東西に走るR274と南北に走るR237が交差する場所だ。じっとしていると汗が噴き出してくるほどの気温と青空の下で、決断。北海道入りして2日目に1泊したものの天気が悪くてスルーした美瑛に、もう一度行こう。そして、今年是非行きたかったけどそのときあきらめていたあの場所へ行こう。
というわけで、北進。帯広から富良野美瑛なら狩勝峠を経由すればすぐだったんだけどなぁと苦笑しつつ。
南富良野にて。
布部で国道から逸れて、布札別川沿いのダートへ。前にどこかで見て、マップルにチェックつけていたのだ。
工事の手がかなり入った小川沿いだけど、砂利も深くないし上の写真のように開けたところなんかもあって、かなりよかった。
K298で混雑する富良野を迂回して、K353で白金へ。美瑛インフォメーションセンター(昔は白金インフォメーションセンターじゃなかったっけ?)で目当ての情報を収集しようとバイクを駐車場へ停めて、まずはトイレを拝借・・・と、求めていた情報はトイレ入口であっさりゲットw
そう。行きたかったのは青池。前は知る人ぞ知る的なスポットだったんだけど、どうやらすっかりメジャー観光地になりかけている。看板もないひっそりした林道からアクセス・・・のはずが、駐車場も整備されてるし(びっくり)。
川と十勝岳の温泉成分が混ざってこんな色になるらしい。池といっても実は川の堰堤に溜まった川の水。
数年前にここを知って、いつか来たいと思っていたのだが、念願かなって満足。
この後荒涼とした十勝岳を見てから吹上温泉へ。露天のワイルドの方じゃなくて普通の方ね。夜は美瑛自然の村のキャンプ場。
買出しの時に通った、白金から美瑛へ抜ける広域農道がなかなかよかった。
キャンプ場はいくつかの小さなサイトに分かれてるんだけど、ファミリーキャンパーを避けて奥のほうのサイトにテント張ったら、結局そこに自分ひとりになってしまった。夜寂しいので友達にメールして、そこで初めてマンモスらりぴー的事件を知ったw
翌日。この日は朝から霧も靄もなくピーカン。今日も暑くなりそうだ。
2009北海道ツー6 目指すのは釧路 [2009年夏 北海道ツー]
花咲港を出発して目指したのは、釧路の町。数日前からPOPさんとメールのやりとりをして、うまい具合にこの日の夜に久々の再会をはたした。上の写真は、食事の後に連れてってもらった夜の林道。車で釧路の北のほうに行ったんだけど、闇夜の中にキツネの目がキラーンと光ったりしてエキサイティングだった。
こちらは前の記事で載せ損ねた、北19号近くの超ストレート林道。ダート版の北19号のような。
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花咲港を出発して、太平洋沿いのK142を西へと走る。根室から霧多布あたりまで続くこの道も、大好きな場所のひとつ。
途中、落石岬の方へ寄り道したり。灯台への歩道は閉鎖されているという話を聞いていたので手前で引き換えしたけど、なんか「最果て!」という感じがしてよかった。
霧多布の手前でK123へスイッチして、途中で霧多布湿原を見渡せる展望台へ寄ってみた。ツーリングマップルにあるとおり、湿原を蛇行する川とその先の太平洋が一望できる。この湿原の中には何本もの林道が走っているようで、次に来ることがあったら走ってみたい。
厚岸をスルーして(牡蠣食べようと思っていたんだけど、昼のカニ+定食があまりのボリュームで、ソフトクリーム食うのでせいいっぱいだった。残念!)、釧路へ着いたのは17時くらい。結局夜になってもお腹空かなかったのであんまりいっぱい食べられなかったけど、連れて行ってもらった回転寿司で食べた秋刀魚と牡蠣は最高だった。
明けて翌朝、まずは釧路湿原へ。遠矢から細岡展望台までと塘路からコッタロ展望台までの2本はダート。うち後者一昨年タイガーでも気持ちよく走れた見通しのいい超フラットだ。
大きな蓮の葉を日傘がわりに歩く二人組みの徒歩ダー。外国の人でした。追い抜くときはもちろん微速でね。この写真だけ画質が荒いのは、前日夜の林道で写真撮るためにコンデジのISO設定を1600にしたままだったから。午後になって気づくまで、この日の写真は全部こんなのだorz
湿原の中で、カヌーの発着地になってる河原まで降りてみた。実は今回カヌーをやってみたかったんだけど、一人で申し込むとちとお高いのだ。
この後釧路空港をチラ見してから白糠で太平洋沿いへ戻り、R38を西へ。せっかくの北海道で主要国道なんて走りたくないんだけど、行きたい場所があった。
旧国道38号線だそうな。線路と海の間の細ーいところを走る。写真の場所で、列車通らないかなと30分近く待ったんだけど、1本も通らないのであきらめて出発・・・したら特急列車とすれ違った。くやしいー。次回の北海道ツーは時刻表持参で!
それからもう一ヶ所。直別から海沿いを離れるR38と別れてK1038でさらに海沿い。海からの風でなんとなく体がしょっぱくなりながら向かったのは昆布刈石。
ダートの坂道を駆け上がってたどり着ける海沿いの高台だ。さすがに有名で、レンタカーを含めて車が数台と、バイクも写真撮ってる間だけで3,4台やってきた。てか、荷物満載のハーレーでここってすご・・・。そういえばちえちえさんもZZRで来てましたっけ。直前の海沿いの道で薄霧っぽくなっていたのでどうだろうと思っていたけど、最高の天気に恵まれてラッキーだった。
この後は脇道探索などしつつ、道道をつないで帯広へ。もちろん空港見物のため♪
航空大学校の飛行機がタッチアンドゴーするのをしばらく見物して、幸福駅と十勝川温泉に立ち寄ってから宿泊先のトイピルカYH。この辺気温高くて暑かった。
駐車場のZZR見て、なんでちえちえさん?とか思ったり。この日はライダーの人も車の人も好きモノが多くて、地図を広げての情報交換で遅くまで盛り上がった。
2009北海道ツー5 広くて大きいのは海だけじゃない [2009年夏 北海道ツー]
稚内と同様に、ついつい毎回訪れてしまう北19号線。
快晴の朝、中標津を出発してまずはK774をR244へと向かい、笹の沢林道の先にある川北温泉という無料露天風呂を目指す。昔温泉旅館があったのがつぶれてしまって、お風呂だけ地元の篤志により維持されているらしい。
この辺りは直線道路の宝庫。10キロ以上の、信号のほとんどない道が縦横に走ってる。一度、中標津空港へ降りる飛行機の上から見てみたい。
あう。大雨で6月末から閉鎖だった。
今年の北海道は記録的な多雨で、あちこちの林道が傷んで封鎖されてしまっているらしい。林道だけでなく、農業への被害も相当なようだ。
K975から冒頭の北19号を経由してK8に入り、10時前に別海の町を通過した。別海といえばポークチャップの店「ロマン」。今年は寄りたいと思っていたんだけどこの時間じゃ・・・。
少し先で国道をそれて、新酪農村展望台へと向かった。多和平やナイタイ高原牧場のように丘が連なるところと違い、比較的平らな牧草地が延々と広がっているところだ。
そんなところを貫く道路の端に忽然と現れるのがこの展望台。なにしろ造りが簡素で、恐ろしいことこの上ない。高いとこ得意じゃないのだ。
左手でカメラを、右手で手すりをしっっっかりと握り締めて一歩ずつ上がった先から見える風景がこれだ。誰もいないし、車もほとんど通らない。聞こえるのは風の音と、足下を見て恐怖で縮むキャン玉のキュッって音だけw
R243を南下して、R44と合流する厚床で休憩と寄り道。前日の川湯温泉駅に続き、18きっぷポスター撮影駅なのだ。
早く着くことよりも大切にしたいことがある人に。
てのがそのポスターのキャッチフレーズ。もちろん私にはありますとも。非日常の土地を時間に縛られず自由に走ったり、ここぞという場所に「今年こそ晴れてくれ」という期待を込めながら毎年通ったり、国土の東の端に近いところまでわざわざやってきて、こういう食にありついたり♪
花咲港のカネイ水産で、カニを1ぱいと定食。「ご飯おかわりあるよ」って、いやいやそれやったら食いきれないから!
満腹で大満足したところで、最東端の納沙布岬を目指・・・さずに、ここで折り返し。この日の私には、ほかにもっと「大切にしたいこと」があるのだ。
つづく。